第四十八章 初めて咥えた日-2
(す・・すご・・・い・・・・)
マチルダの心に、後悔の念が覗いた。
再び罪を犯そうとしている。
尊敬する司教様のものを咥えるのだ。
しかも神聖なる祭壇上で。
何というおぞましい行為であろう。
夫である王の顔が浮かぶ。
(陛下・・・・)
「安心しなさい。これは、懺悔なのです」
その気持ちを読み取った、司教の言葉が投げられた。
巧妙に操っていく。
「咥えたいのでしょう・・・・?」
「あぁ・・・い・・や・・・」
王妃の血が逆流していく。
「嘘を言ってはいけない・・・」
司教が一歩前に進めると、独特の生臭い匂いが鼻をついた。
「ああ・・・・あ・・・」
しかし王妃には、それが甘美に感じてしまう。
「欲しいのでしょう・・・?」
自分の身体を貫いたモノが目の前にある。
「私の身体で欲望を沈めるのです・・・」
優しく王妃の顔を引き寄せる。