第四十七章 終わることのない懺悔-1
第四十七章 終わることのない懺悔
「何度でも、神に懺悔するのです・・・」
司教の言葉のままに、マチルダは昨日の出来事をなぞるかの如く懺悔を始めていった。
まるで今日初めて話すように、王妃は悪夢の中で体験した淫靡な出来事を恥ずかしそうに打ち明けるのだった。
男に犯された。
その男に長い間、苦しめられた事も。
マチルダは覚えてはいない。
それが悪魔の罠である事を。
目の前にいるアズート司教こそが、男の化身である事さえも。
全ての真相はマチルダの心の奥底に刻まれた後、闇の中に葬られていたのだった。
嫌悪する男に貫かれながら昇っていった。
心が拒否しながらも、身体は反応していた。
悪魔の欲情に心も染められ感じていたのだ。
しかし、アズートはあえてその記憶を消した。
まだまだ純粋な王妃の魂のまま、イタブリたかったのである。
その無垢な心を徐々に破壊しながら、調教を楽しむつもりだった。
今は目の前に立つ司教様に、清められた事が満足感として心に残っていた。
湧き上がる熱い恥じらいと共に。