第四十五章 変貌した王妃-4
『お前は神に召されたのだ・・・』
司教は言う。
『何も考えずワシに従えば良い・・・。
安心して王の情けを賜るのじゃ』
(あああ・・・はいっ・・・は・・い)
頭の中で司教の声が響いていた。
命じている。
『王と交わるのじゃ、マチルダ・・・』
「あああっ・・・あああああ・・・」
『愛するのじゃ、マチルダ・・・』
「あああ・・・へ、陛下ぁ・・・」
「おおおっ・・・マチルダ・・・」
『愛を貰うのじゃ、マチルダ・・・』
途切れる事なく声が続いていく。
マチルダを操っていく。
「ああああ・・・愛してます・・・」
「私も愛しておるぞ、マチルダ・・・」
「ああっー・・・・・ああー・・・」
「おおおおおおー・・・・」
水晶の中で踊っている。
悪魔に操られながら。
王の愛が精気として、王妃の体内に解き放たれたいく。
何度も。
何度でも。