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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第四十四章 王の凱旋-1

第四十四章 王の凱旋

「国王陛下のおなりー・・・」
高々となるラッパの響きと共に城門が重々しく開くと、華麗な甲冑に身を包んだアキニシス王の軍勢が現れた。

「陛下、バンザイー・・・」
「アキニシス王、バンザイー・・・」

詰め掛けた群衆は歓喜の声で迎えた。

逞しく日焼けした顔を上げたアキニシス王は、何かを探すように辺りを見回した。
そして、城のバルコニーに愛する王妃の姿を見つけると、元気良く手を振るのだった。

(お帰りなさいませ・・・)
まるで直ぐ側で囁いたかの如くハッキリと、妻の声が聞こえた。

群集も王の視線の先を追いかけていくと、あれ程熱狂していた声援が次第に弱まり、徐々に静かになっていくのであった。
いつの間にか静寂が城内を支配していた。
全員の視線がバルコニーに釘付けになっている。


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