第四十一章 アズート-9
「お前の中にっ・・・・」
「はぅっー・・・・あああー・・・」
津波が高く、とてつもなく高くなっていく。
「マ、マチルダァ・・・・」
男の声が絞り出されると同時に、津波が崩れていく気がした。
「・・・・・」
一瞬、静寂に包まれた。
(な・・・に・・・・?)
「うむっ・・おお・・・おおおお・・・」
そして、それは弾けたのであった。
「あっ・・・・うっ・・・」
声が遅れて漏れた。
解き放たれていく。
駆け上ってくる。
「あうっー・・・・いやあぁ・・・」
未知の感覚に飲み込まれていく。
「おおおお・・・おおおおおおお・・・」
体内で一杯になった男のコックは、途切れる事なく吐き出していく。