第四十一章 アズート-3
(いやっ・・・こんなの・・・)
自分が許せなかった。
夫を裏切り悪魔と交わっている。
もう何度も昇ってしまった。
感じているのだ。
「あうっ・・ああー・・あっあっあっ・・・」
今もこうして声を上げている。
死のう。
それしかこの地獄からは逃れない。
マチルダはこじ開けるように瞳を開いた。
覚悟を秘めた光が一瞬浮かんだ。
しかし、すぐに残酷な声にかき消される。
「死のうとしても無駄だぜ・・・」
「ええっ・・・?」
「俺にはお前の心が手に取るようにわかる。
言っただろう・・・。
俺に支配されるのだ。
おおお・・・・俺の顔を見ろ・・・。
そして受け取れ、マチルダよ」