第四十章 正体-5
「何を嫌がってるんだ、王妃様よぉ」
薄笑いを浮かべ男の力は、マチルダのくびれた腰に巻き付いたままビクともしなかった。
「いやぁ・・・放してぇ・・・」
しかし繋がったままのコックが更に深く入ってくる。
「あうっ・・・・」
堪らず声を上げたマチルダに男の声が飛ぶ。
「さっきまで、あんなに喜んでたくせに」
「いやぁ・・・・」
「俺に抱かれて、何回もいったじゃねぇか」
「いやぁ・・・い・・やっ・・・」
聖堂の薄闇の中、重なった影が動いている。
「あはぁ・・・はぁっ・・はぁっ・・。」
荒い息が漏れていく。
「はあぁっ・・い・・・や・・・」
時が残酷に刻まれていく。
「はぁっ・・・あっ・・はぁっはぁっ」
男の突き上げる動きに合わせている。
「い・・やぁ・・・あはあぁっ・・・」
力を振り絞って抵抗していた王妃であったが、やがて抵抗する声はか細く消え、荒い息が漏れていくのだった。