第三十九章 僧侶と司教6-1
第三十九章 僧侶と司教6
「あ、はぁっ・・はぁっはぁっ・・・・」
曇った吐息が聖堂に響いている。
薄闇の中、二本の真っ白な腕が司教の背中をさまよっていた。
「う、んっ・・・んっんっ・・あふぅっ」
男の動きが変化する度に、マチルダの声も変わっていく。
「あっ・・・あっー・・あっあっあっ」
心地良いリズムを刻んでいく。
「あああふぅっ・・・いいっ・・・。
司教様ぁ・・・いいっ・・いいのぉ」
淫靡な光景が、神聖である筈の祭壇の上で繰り広げられていた。
アキニシス王国の象徴でもある清楚な王妃マチルダが、神を司るアズート司教と交わっているのだ。
「あっあっあっ・・・司教様っ、司教様ぁ」
マチルダは細い腕で皺だらけの男の顔を引き寄せていく。
もう何度も口にした名前を叫ぶのだった。
司教に犯されている。
夫以外の男に抱かれているのだ。
(私・・・・私ぃ・・・・)
破裂しそうな程の強烈な肉塊が自分を貫いていく。
「ひっ・・ああ、あひぃ・・・・」
溢れ出る愛液はそれを滑らせ、更なる官能を運んでくる。
「どうじゃ、マチルダ・・・?」
司教は叫びたい衝動を堪えながら、慎重にそして念入りに王妃を犯していく。