第三十七章 僧侶と司教4-1
第三十七章 僧侶と司教4
(だめ・・だ・・め・・・・)
なおも、マチルダは戦っていた。
身体中を襲う不条理な官能と。
「あうっ・・んっ・・・・」
どうして、こうなってしまったのだろう。
(だめ・・・いけ・・な・・い)
「どうした、王妃マチルダよ・・・・?」
「あああっ・・・いやぁ・・・」
司教の言葉が恥ずかしかった。
感じている自分を見られている。
懸命に声を押し殺そうともがいている。
「あんっ・・・・あっ・・・・」
しかしそれも無駄だった。
再び指が動いていく。
「あんっ・・あんっあんっ・・・」
(いやっ・・・いやぁ・・・)
前以上の官能が襲ってくる。
(だめぇ・・だ・・・・め・・・)
意識がかすれていくのを懸命に堪えようとするマチルダの心が、アズートには手に取るように読めていた。
手綱を引き、調教する馬のようにマチルダの心と身体をイタブッテいく。