第三十七章 僧侶と司教4-5
「マチルダよ、これは清めじゃ・・・」
「ああっー・・・あっあっあっあっあっ」
快感が走る。
司教の声がマチルダの心に鮮烈に植えつけられていく。
「お前は淫乱な女じゃ・・・」
「ああっああっ、いやっいやっー・・・」
司教の声が、あの男と重なる。
「お前の心の中にある淫乱な魂を、こうして鎮めてやっておるのじゃ」
アズートは泉から指を引き抜くと、愛液で光る指を王妃に見せてやった。
「いやぁ・・・」
美しい顔が切なく崩れていく。
いたぶりを楽しむように男は言った。
「これが証拠よ、こんなに濡れて」
「いやっ・・いやっいやっ・・・」
王妃は懸命に頭を振って否定する。
しかし、もう限界に近いのか直ぐにあえぎ声に変わっていく。