第三十五章 僧侶と司教2-7
「んんっ・・・むっ・・・・ふっ・・・」
予想以上の味だった。
口中に吸い付くような柔らかな肌の感触が広がると、言い様のない官能が湧き上がる。
「旨い、最高じゃ・・・」
「ああ・・・あああああっ・・・・」
男の言葉が官能の火をともす。
マチルダの腕は司教の背中をさ迷う。
「あっあっあっ・・・いやっ、いやぁ」
言葉とは裏腹に王妃の腕は強く司教の顔を引き寄せていた。
小刻みに快感が浮き出てくる。
ピンク色の塊を舌で転がしながらアズートは意地悪そうに笑っている。
「本当に嘘つきな奴じゃ、マチルダよ・・。こんなに固くさせおって」
乳輪にそって焦らすように舐める。
「あっあっあっ・・・いやぁ・・・」
泣き出しそうな声は何かを求めている。
「ここを舐めてほしいんじゃろぉ?」
尚も意地悪く息を吹きかける。
「あんんっ・・・ああ・・・・」
返事の代わりに司教の薄い白髪頭を抱え、自分のバストに押し付ける。
「ふむっ・・・んむうぅ・・・・」
さすがにアズートも欲望には勝てず、最上級の御馳走を丹念に味わうのだった。