第三十五章 僧侶と司教2-6
感じている。
司教様の愛撫に。
自分はこの国の王妃の筈だ。
どうして、こうなってしまったのであろう。
マチルダは混乱する頭で必死に考えようとするのだが男の愛撫に、思考がかき消されてしまうのであった。
「あんっ・・・・あっあっ・・ああうっ」
男の舌はようやく其処に到着した。
それは、目の前にあれば口に含みたくなる程の美しく張りのある膨らみであった。
既に小さな塊は何かを待つが如く隆起し、ツンと上を向いていた。
薄いピンクの乳輪がマチルダの透き通る肌の白さを強調している。
「はぁ・・・ああ・・・」
途切れ勝ちになった王妃の吐息は、まるで何かを待っているかのようであった。
司教は焦らすかの如く、ジックリと目の前の果実に見入っている。
「美しい・・・」
「あっ・・・・」
生臭い吐息と共に吹きかけられた言葉は王妃に小さな悲鳴を上げさせた。
いつの間にかマチルダのしなやかな腕は司教の背中に廻り、引き寄せようとしていた。
無意識に欲している。
その気配に気づいた司教はすかさず、そのまま柔らかな果実を口に含んでやった。
「はぅっ・・・・」
声にならないものが王妃の唇から漏れる。