第三十五章 僧侶と司教2-5
「ふんっ・・・何を言うか、マチルダよ。
こんなに感じておるくせに」
「ああっ・・・・」
(そ、そん・・な・・・?)
その言葉は王妃の心に強い衝撃を与えた。
確かにそうだった。
「あっ・・・・ああっ・・・」
切ない声がその証拠だ。
「ふふふふふ・・・・どうだ・・・?」
マチルダの耳元で楽しむように囁いた司教は、そのまま舌を首筋に這わした。
「あぅっ・・あ・・・んっ・・・・」
瞬間、王妃は顔を仰け反らせる。
「ほれ、もうこんなに敏感になって・・・」
「ああっ・・あっあっ・・・・。」
生臭い息と共に大量の唾液の跡を残しながら、司教の舌はゆっくりとマチルダの身体をなぞっていった。
ざらついた舌が這っていく。
舐められている。
無数の小さな電流が、その後を追いかけるようにマチルダの身体に走る。