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レイ・ラブ
【ファンタジー 官能小説】

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レイ・ラブ-6

そこにいたのは私を抱えて見下ろす兄さんでした。
いえ、さっきも兄さんです。でもこれは本当に兄さんでした。
「私、何?」
「大丈夫か。おまえ、階段を踏み外して僕の上に落ちてきたんだよ」
後から考えても、夢だったのか、[あれ]のつくった妄想なのか、どちらでもないのかわかりません。
≪でも、兄さんも私にさわっていた?≫
「大丈夫よ」
大丈夫ではありませんでした。中には消えない炎が燃えていたのです。
次の日ボーイフレンドを呼び出しました。
デートをして、そのまま夜を迎えます。
部屋に入るなり抱き合ってキスをしました。
腰を擦り付けるようにして、彼にキスをします。≪彼にあげちゃおう≫ 心を決めていました。≪あんな夢はまっぴらだわ≫
それに、おなかの下の方がずっと熱くてたまりませんでした。
彼はそのままベッドに私を倒して、キスをしながら、スカートずり上げます。太ももをなで、腰からお尻を揉みしだきます。
それから二人は示し合わせたように服を脱ぎました。
彼は先に脱ぎ捨てると、ブラのホックを外してくれて、胸に手を回してきます。
私は乳房を触られながらブラを外し、ショーツを脱いでいきます。彼にあげるんだと緊張して、気持ちがいいのかなんだかわかりません。
彼は私をベッドの上に寝かせ、胸にキスをします。
腰を持たれて、足が宙に浮きます。 下腹のうずきだけが現実のようで、他のすべてがぼやけていました。
彼が足の間にいて、腰のそそり立つものを、今にも私の中に入れようとしています。
彼のものが、ももの内側にこすりついてきます。
「痛くしないでね」
友達から、最初はすごく痛くて血が出るの、と聞いていました。
彼のあれが滑ってきて、何度も処女を突き破ろうと押し付けてきます。
「だめ」言います。「やっぱりこわい」手で隠しました。
「緊張してるんだね」 それは兄さんの声でした。
≪兄さんは、絶対ひどいことはしないわ≫ ちょっと安心します。
少しづつ動かされて、先っぽが私の入り口に当たり、もっと押しつけてきます。
「邪魔だよ」手をどけられて、拘束の呪文をかけられました。
「ちょっとまって、何するの。だめよ、兄さん」我に返ります。
私のことをよく知っている兄さんにかけられたのでは、呪文は破れません。
兄さんが押し入ろうとしてきます。
私の入り口が薄くなって、切れそうに広がっていきます。
「痛い。壊れる。」目をつぶって我慢します。
先のくびれまで差し入れられました。そこで息を継いでいると、それからぐっと中に入ってきました。
「だめぇ」あそこのひきつるような痛さに、腰をねじります。
角度が変わると、心配したほど痛くはありませんでした。
≪よかった≫ 話みたいには痛くありません。力を抜いて目を開けると、そこにいたのは彼でした。
彼の腰がゆっくり動きます。
≪兄さんは妄想だったんだ。ちゃんとあげられたんだ≫ 身を委ねました。
「聞いてくれる。誰にもは言えないこと」私をあげた彼に言わないわけにはいきません。
「私の体はだんだん動かなくなるの。筋肉の力がなくなっていく病気、呼吸も心臓も‥」
私の中で彼のものが小さくなっていきます。
≪それは、黒魔術の呪いなのよ≫ これは言えません。
「いつ」
「20まで持たないかもしれない」
この人の、この表情はわかります。
『重いことを言うやつ』『最後は介護をさせようというのか』『俺だけ残されてどうする』
これからも好きな人ができるたびに、見ることになる表情なのでしょう。
「うそよ、うそ。冗談。ごめんなさい、どうしても試して言ってみたくなるの」
心にまた一本傷跡ができました。


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