第三十一章 動く指-4
『お前は淫乱な女だ・・・』
「あああっー・・・あっあっあっあっ」
振り切った理性の代わりに、巨大な官能がマチルダを襲う。
(そう・・あああ、そう・・・)
虚ろな瞳を金色に輝かせ、マチルダは叫ぶ。
「いいっ・・・あああ、いいっ」
そして認める。
受け入れるのだった。
「あああっー・・いいっいいっ・・・」
(そうよっ・・そうなのぉ・・・)
「いくっ・・・いいっ・・いくぅ・・・」
自分を犯しながら。
(私は・・いやらしい・・・)
「いやっいやっ・・・いいっ、いいのぉ」
暴走した本能に飲み込まれていく。
(淫乱・・淫乱なの・・・)
「はぁっはぁっはぁっ・・んっんっ・・・んっ」
白くなっていく。
光の中をマチルダは昇っていく。
抵抗を捨て楽になった心で。