道楽は楽しみなり-2
俺がパスカット
そのまま速攻
ふと体育館の入り口を見ると
楓と真奈美がいた
俺らを見に来たみたいだ
「フッ…ちとカッコイイとこ見せてやるか」
ゴール手前
俺は全力で踏み切り……
跳んだ
そのまま右手に持ったボールをリングに……
ガコンッ!
叩き付けた
「ぁ…………」
「ありえねぇ……」
ズダン
俺はぶらさがっていたリングから手をはなし飛び下りた
「ふぅ〜…」
「ぅ……ウオオオォォォォ!!スゲエエ!」
体育館に驚きと歓声の混じった声がひびきわたった
「マジありえねえよ航!!ジャンプ力やばい」
「お前中学んときから変わりすぎだろ…成長しすぎ」
たしかに憲司の言う通りだ
「まあな、中学んとき引退してからマジに体鍛えまくったからな」
まぁ自分で言うのもなんだが俺は努力の天才である
そのまま何故か俺がキャプテンで憲司が副キャプテンと言う結果で終わった
試合はもちろん全勝
ちなみに秋奈がマネージャーとして入った
哲也がメッチャ喜んでいたのはほっといて
帰り
「航!一緒に帰ろ」
「おぉ楓、いいぜ」
「すごかったねダンク、その身長でできるなんて」
「まあね、ジャンプ力なら負けねえぜ」
あと3Pも
「あ!そうだ、楓。実は話あんだけど」
「ん?えっ…なに?」
「実は俺さ、引っ越すんだわ」
「え?」
「それで楓に住所と電話番号教えとくからみんなに言っといて。言えるやつには俺が言っとくから」
「…………なにそれ」
「え?」
「なによそれ!航のバカッ!なんでもっと早く言わないの?なんでそんな簡単に言うのよっ!!バカッ!」
そう言うと楓は走って行ってしまった
「あ!おい!楓!」
時すでに遅し