第二十五章 飢饉-1
第二十五章 飢饉
その頃、アキニシス国内で悪魔が暴れていた。
田畑を荒らし、家を襲い、次々と女達を陵辱していくのだった。
女は犯されると、精気を抜かれ干からびて死んでいった。
「やはりのぉ・・・。
ジューム人の女でなければ身がもたぬか」
アズートは国の中心を通る川に呪いをかけた。
国中の飲み水が呪いに犯され、病が流行した。
何日も日照りが続き、作物は枯れた。
人々は飢えに苦しんでいった。
「何とかしなければ・・・」
王宮では、連日のように会議が行われた。