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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第十八章  マチルダ-3

「これ、なぁに・・・?」
無邪気に聞く幼子に、僧侶は優しく答える。

「それは、御先祖様から代々伝わる大切な聖剣だよ」

「ふぅーん・・・」
不思議そうに眺めていたマチルダは、興味深そうに手を伸ばした。

「これっ、ケガをする・・・」

僧侶が止めようとすると、マチルダが触れた箇所から聖剣が徐々に輝き出すのだった。
僧侶は一瞬、我が目を疑ったが暗い聖堂を輝きで照らす光に感嘆の声を上げた。

「オオッ、こ・・・この輝きは・・・?」
マチルダが振り返ると、両方の瞳が金色に輝いていた。

「おおおおおお・・・・」
僧侶はその光に引き込まれる気がした。

「マ、マチルダ・・・・」

僧侶の慌てように、マチルダは手を離した。
光は徐々に弱まっていき、再び聖堂は元の静けさを取り戻した。

「大丈夫・・・・・?」
心配そうに覗き込む幼子の肩を、僧侶は両腕で掴んだ。

「そ、そなたは・・・・」
額に脂汗を浮かべて言う僧侶の両目は大きく見開き、明らかに興奮していた。

「い、痛い・・・・」

マチルダの小さな悲鳴が聖堂に響く。
我に返った僧侶は力を緩め、諭すように言った。

「良いか、マチルダ・・・・」
「は、はい・・・・・」

僧侶のただならぬ表情に、幼子は恐る恐る答えるのだった。



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