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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第十七章  祈り-1

第十七章 祈り

あれから五年後。
アキニシス王国に平穏な日々が続いていた。

次の「過ぎ越しの日」までにはまだ日がある。
ディオンは隣国の招待を受け出かけていて不在だった。

ドザリとの事件から間もなく、ディオンとルナは正式に結婚をした。
王位はルナが継承した。
ディオンは妻の補佐として精力的に政務を取り、アキニシス王国は繁栄していった。

教会で一人、ルナは祈っている。
五年の間、ずっと。

自分達にかかった呪いは解けたのだろうか。
国のためとはいえ、多くの男達と交わった自分は何なのだろうか。

夫婦となった二人の愛の営みは残酷な試練を与えられていた。
二人は毎月、儀式を行う事にした。

「過ぎ越しの日」にルナはケダモノに変わる。

国中から五人の男を選び、城に招いた。
選ばれた男達がドザリの二の舞にならぬよう同時に交わるのだった。

隣室で地獄の光景を見つめる、愛する夫の目の前で。
五人の男達の精気を吸い取っていく。

淫乱なメス犬として喜びの表情で吠える。
どす黒い欲望がルナを支配する。

生臭い匂いが獣の血を呼び覚ます。
ルナは何度も昇っていく。

男達はルナの金色の瞳に魂を奪われ、心からの忠誠を誓うのだった。
ルナと交わりながら強烈な官能と愛を受け、自分達の精気を放っていく。


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