第十三章 聖水-6
「いやっいやぁ・・ディオンー・・・」
それなのにディオンは自分の汚れた愛液を飲んでいるのだ。
涙を流して抵抗するルナの身体を強烈な力で押さえながら、ディオンはヴァギナに舌をこじ入れ味わっていく。
「ゆ、許してっ、ディオン・・・」
その聖水を喉に通す程に力がみなぎってくる気がした。
ディオンは夢中で舌を這わしていった。
(美味しい・・・愛してるよ、ルナ)
ディオンの想いがルナの心に伝わる。
偽りのない愛であった。
「ディオン・・ディオン・・・」
熱い想いが込み上げてくる。
「おおおお、ディオン・・おおお・・・」
(ごめんなさい・・ごめんなさい・・・)
涙が溢れてくる。
暖かいものが心を包む。
(愛しているよ、ルナ・・・。
何も・・・何も考える事はない)
心を通して言葉が伝わってくる。
ディオンはルナを許してくれたのだ。
全てを事実して受け入れてくれたのだ。
アズートの罠も。
アズートの呪いも。
愛しい男の愛がルナを救う。
絶望の淵から手を伸ばし、引き上げてくれる。
「あふぅっ・・・・あああ・・あはぁ」
抵抗が、何時しか吐息に変わっていた。
ディオンの真っ白な頭を両手で押さえながら、ルナは再び昇っていくのだった。