第十三章 聖水-3
神々しい程に光輝く聖水がルナの泉から溢れ出てくる。
美しい。
ディオンは思った。
あれほど汚され、蹂躙されたルナの泉からこんなにも美しい愛液が流れ出るなんて。
無意識の内にディオンは顔を近づけていくのだった。
甘く爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
ディオンはそれを胸一杯に吸った。
例えようのない心地良さが、身体中に充満していく。
熱い力が沸きあがってくる。
ルナのヴァギナはピンク色に輝き、こうこうと金色の聖水を溢れさせていた。
ディオンは唇をそっと当てると、優しく吸取ってみた。
ゴクリと喉が鳴る。
ジワリと身体中が熱く火照った。
何度も喉を鳴らす。
ムクムクと生気が戻ってくる。
「んっ・・・・ふっ・・・」
ルナは、むず痒い感触に目を覚ました。
月が樹海の草を照らしている。
頭の中がスッキリとしている。
全ての欲望が消え去り、心の中はクリアな気持ちで澄み切っていた。
しかし身体の中心から沸き上がる心地良い感覚に、思わず声が出るのだった。