第十三章 聖水-2
ディオンはフッと笑みを浮かべた。
もう終わった事である。
盗賊に犯されようともルナを愛している。
彼のおかげで二人は結ばれたのだ。
自分の物がエレクトしたのだ。
そう、まだ余韻が残っている。
解き放った後なのに、逞しくそそり立っているのであった。
ディオンは感慨深気に自分の股間を見た。
しかし月の光に照らしてみて、息を飲んだ。
「そ、そんな・・・?」
そして急いでルナの花園に目を凝らしてみると、自分と同じ状態になっていた。
真っ赤な血が流れているのだ。
盗賊に何度も犯され、しかもその後で自分との交わりもあった。
ルナの大切な泉が傷ついてしまったのだろうか。
ディオンの心は不安で一杯になり、注意深くルナの花園を見た。
「おおおお・・・・」
すると、どうだろう。
流れていた赤い血が、見る見る内に金色に変わっていくではないか。