第十二章 再会-4
美味しかった。
目の前で盗賊に何度も吸われたバストだ。
獣の味がする。
それでも美味しいと思った。
愛するルナの味である。
ピンク色の隆起した塊を舌で転がす。
「あんっ・・いいっいいっ・・・はあぁ」
(美味しい・・・ルナ、美味しいよ・・・)
「もっとぉ・・・
もっと強くぅ・・・ああ・・・」
ルナの瞳がひときわ淫乱に輝いていく。
ディオンのひざの上で弾んでいる。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ」
リズミカルに踊るようにコックを滑らせる。
「い、いいぞ・・ルナ、もっと・・・
もっと・・・感じてくれぇ」
ディオンは嬉しかった。
心の底から喜びが湧き上がってくる。
やっと繋がったのだ。
愛する人と。
思えば一度きり、愛しただけだった。
忌まわしい罠に陥り、ルナの母と交わった。
その後はエレクトしない身体になり、今日二人で死のうと樹海に来たのだ。
それが地獄の旅路になろうとは。
ルナを盗賊に奪われてしまった。
目の前で犯され、そして愛する人が感じていく様を見せ付けられたのだ。
ハッキリとした意識のもとで。