第十一章 ケダモノとの交わり4-4
遠ざかっていく。
男の荒々しい叫びが。
ルナの透き通る声が。
ディオンの意識と共に。
悲しみを通りこした、不思議な安堵感がディオンを包む。
(ルナ・・・良かったね)
力尽きる前に愛する人の喜ぶ顔を見れた。
何も思いこす事はなかった。
「おおおおお、ルナ様ぁー」
「あああ、いくっいくっ・・・いくぅっー」
叫び声を微かに感じながら、ディオンの意識は闇に溶けていった。
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