第九章 ケダモノとの交わり2-2
「おおおおお、すげぇ・・いい・・・
気持ち・・・いい・・です、ルナ様ぁ」
男は官能の叫びを搾り出している。
無数の快感が男を襲う。
「んふぅっ・・・嬉しい・・んんんっ」
まるで恋人同士のような会話をディオンは聞いていた。
ルナが咥えている。
見知らぬ男のペニスを。
突然襲われた卑しい盗賊のコックに細い指を絡らませ、愛おしそうに頬張っている。
舌を伸ばし、カリ首の廻りをなぞっていく。
「す、すげぇ・・すげぇ・・・」
男の悲鳴のような官能の叫びを、何度聞かされたであろう。
身も心もズタズタに引き裂かれたディオンは虚ろな瞳で地獄の光景を見ていた。
手足は痺れて動かなかった。
しかし。
悲しい事実が、ディオンを更に苦しめる。
「はぁっ・・はあぁっ・・美味しい」
金色の瞳が男の陰部を照らしている。
おぞましい肉塊を嬉しそうに味わっていく。
今のルナは、まさしくメス犬そのものであった。