第七章 不条理な快感-2
「おおおっ・・・」
ペニスを握る信じ難い感触に男が声を上げた。
「あつ・・・いぃ・・・」
切ない声がルナの唇から漏れると男は顔を上げ、その金色の瞳を見つめるのだった。
「おお・・・き・・い・・・」
妖しい光りが心に入り込んでくる。
「ルナ・・・様・・・」
金色に染まっていく。
何もかもが金色に。
「欲し・・い・・・」
男のコックにルナのしなやかな指達が絡みついていく。
(あああ、こ・・・の・・感じ)
膨れ上がった血管を、なぞるように引き寄せていく。
あふれ出るルナの泉に。
「き・・・て・・・」
甘い吐息が、男のひげを揺らす。
「ルナ・・・様・・・」
(ル・・・ナ・・・・)
男とディオンの声が同時に聞こえた。