第六章 呪いの残像-1
第六章 呪いの残像
「や、やめろぉ・・・・」
胸を押さえながら顔を上げたディオンだったが、なすすべもなく叫ぶしかなかった。
絹の裂ける音が樹海に響く。
「い、いやぁ・・・・」
屈強な男の手によって、ルナの服が引き裂かれていく。
ルナのバストが暴かれてしまった。
恐怖がルナに蘇る。
自分の妖術がきかない。
男はルナのか細い両手を左手だけで掴むと、ブルーの髪の上に組ませたまま押さえつけた。
露にぬれた草の上で、ルナの身体は男の体重をあお向けで支えている。
「やめてっ、いやっ・・いやぁ・・・」
涙を頬に伝わらせてルナは懇願した。
愛するディオンの目の前で犯されようとしていた。
(こ、こんなのヒドイ・・・神様ぁ・・・)
ルナの悲痛な声と共に形の良いバストがプルンと振るえた。
今まで見た事もない程の美しさだった。
男の欲情に火がつく。
男は空いている右手でそれを掴んだ。
ゴツゴツした感触がルナに伝わる。
「あうっ・・・」
思わずルナの身体が仰け反ってしまった。
強烈な刺激が走ったのだ。