第六章 呪いの残像-9 「おおお、おおおー・・・」 男はその妖しい表情に取りつかれたように、視線を投げ出していた。 まるで心を奪われたかの如く。 「いい・・あふぅっ・・・あはぁっ・・・」 ルナのしなやかな両腕が、男の首に絡みついたまま自分の顔に近づけていった。 まるで瞳の中に吸い込まれるかのような感覚が男の心を縛っている。 その時、ルナの唇から白い歯がこぼれた。