第六章 呪いの残像-8
(そ、そんな・・の・・・嘘)
懸命に否定しよとするルナだったが心の中の怪物に、もはや支配されようとしていた。
『無理する事はない、ルナよ』
悪魔は巧みにルナを操っていく。
「あんっ・・はんっ・・はあぁっ・・・」
ルナの指達が這っていく。
次第に草を伝わり、男の逞しい両腕に絡み付いていくのだった。
まるで蛇のように。
「ああふぅっ・・・んんっ・・・あくぅっ」
潤んだ瞳から金色の輝きが増していく。
求める如く男に視線を送っている。
悪魔が命じるまま心を解いていく。
「あああ・・あああああっ・・・
い・・い・・・」
ピンク色の塊は、蹂躙されながらも更に隆起していった。
「あふぅんっ・・・・い・・・いい・・・」
それは確実に言葉になっていた。
ルナの中の怪物が、どす黒い欲望が、ようやく解放されたのだ。
「いい、いいのぉ・・・あああ・・・」
男の顔を引き寄せる。
眩しい光りが男を捕らえた。