第六章 呪いの残像-5
「んんんん、あうっ・・・ああはぁっ」
シンと静まり返った深い樹海の中でルナの吐息が響いている。
「へへへっ、うふぅ・・はぁっー・・・」
男の荒い息と共に。
ディオンは絶望の淵に立たされたまま見つめているしかなかった。
「あふぅっ・・・はぁっ・・あはぁっ・・・」
男は両手でルナのバストを蹂躙していた。
柔らかな肌が男の手の中で弾けていく。
(いやっ・・・いやぁ・・・・)
忌まわしい記憶が頭の中で再現されていく。
『ああああっ、いいのぉ・・・司教様ぁ』
アズートの頭を抱えた母の顔が浮かぶ。
『もっとぉ・・・いじめてぇ・・・』
淫らな母の顔が違う女の顔に変わっていく。
(い、いやぁ・・・・)
ルナであった。
アズートの罠にはまり、おぞましい愛撫に感じた自分の姿が鮮明に蘇ってくる。