第六章 呪いの残像-4
「お願い、許してぇ・・・」
懇願する表情が、皮肉にも男の炎を更に燃やしてしまうことも知らずに。
「あっ・・うっ・・・ぁっ・・・」
女の表情が徐々に変わっていくのが分かる。
男は更に強く、そして丁寧に揉み解す。
「あっ・・・・はぁっ・・・くぅっ」
何時しかルナの叫びに吐息が混じっていた。
まるで男の動きに合わせるかの如くリズムを刻み始めるのだった。
「んっ・・・んふっ・・・・あはぁっ」
引きつっていた表情は痺れたように弱まり、長い睫毛が半分程金色の瞳を覆っていた。
ルナの抵抗が徐々に無くなっていく。
男は、そのか細い両手を放した。
真っ白な肌にクッキリと男の手の跡が赤く残っている。
しかしルナの指は自由になった事にも気づかず、草をちぎらんばかりに握り続けていた。
男の愛撫に耐えながら。