第六章 呪いの残像-3
「やめろぉ・・・」
叫ぶ力も無かった。
男に弾き飛ばされた時に胸を強く打ったらしい。
「いやっ・・いやぁ・・・・」
男の太い指がルナの手首を赤く染めている。
しなやかな指は何かを求めるように、ざわめきゆれていた。
男のヨダレが髭を伝ってルナの身体に落ちていく。
それを擦り付けるようにして男は揉み解している。
ピンク色の塊が一旦男の指に隠れたかと思うと弾けるように現れた。
ルナの身体に電流が走る。
「あうっ・・・・はぁっ・・・」
食いしばった歯の隙間から、ルナの声が漏れていく。
隆起した塊が男を誘う。
「おおお・・・すげぇ柔らかい肌だ」
ルナの指は、草を強く掴んでいる。
「いやぁ、やめてぇ・・ディオン・・・。
助けてぇ・・・ディオンー」
懸命に声を出すのだが、男の野蛮な愛撫に次第にかき消されていくのだった。
(ど、どうして・・こんな・・・?)
どす黒い何かが膨らんでいく。
ルナの瞳が徐々に光っていく。