第四章 死への旅立ち-7
ディオンの命を懸けた説得だったが、ルナにはやはり出来る事ではなかった。
「死にましょう、ディオン・・・。
このまま、アナタだけを愛して死にたい」
ルナの偽わざる言葉であった。
「そうだね、ごめんよ・・ルナ・・・。
君をこんなに苦しめて・・・」
二人は改めて愛を誓い、旅立つ事にした。
「三日戻らなかったら手紙を大臣に渡すよう、
女官のテレサに告げておいたわ」
二人は思い出の地に向かった。
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