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マイ・ドリーム 伝授の儀式
【ファンタジー 官能小説】

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マイ-2

「ほーら、みんな見た? なぜ神様なの? 神がおぼれさせてるわけじゃないでしょ。いやーね、助けを求めるおまえの神って、忠誠を誓った魔の神ことね」また尖った女の声でした。
「違う。あんたたちが突き落としたくせに、 助けてくれるなんて思えないじゃない」
「魔女は人を信じないのよ。判定と言ったはずよ。人殺しをしようっていうんじゃないわ」
「みんな、もうわかったでしょ、魔女を杭につるすのよ」母親が叫びます。
男たちに岸にひっぱり上げられると、河原の、長い杭の一本に手を上に延ばして固定されました。
「さあお母さん、この女に裁定を下してくださいよぅ」この尖った声にはうんざりします。
「もう言い逃れはできないよ」母親が麺棒を首に突き立てました。
石を投げてくる者もいます。
「やめろ、投げるな。わたしに当たるわ」母親がみんなを叱りつけてから振り返ります。 「水の精に嫌われ、溺れることなく浮かび上がるおまえは魔女だ」
「ちがう。誰でも水に浮くじゃない」
「向かいの家の孫は溺れて死んだよ。かわいそうに‥」
「だって、あたし泳げるんだもん。仕方ないじゃない」
「そんなのどうでもいいことだわ」また、尖った女の叫ぶ声です。 「リルはぁ、こいつが黒猫と話しているところを見たのよ」
今までは人の陰で確信がもてなかったのですが、やっぱりそうでした。そいつは元のバンドメンバーのピアノを担当していたアリルでした。自分のことをリルと馬鹿みたいに呼びます。
≪声が似てると思ったんだ≫ 「あんた、私の彼を横取りした上に、何」言い返しますが、黒猫については言い逃れができないかもしれません。『魔女にしてあげましょう』と、きのう声をかけられたのです。 
≪魔女にしてやろうと言われたということは、あたしはまだ魔女じゃないんじゃないの。それにまだ迷ってるんだから≫ 思いますが、この人たちは、特にアリルは聞いてくれそうにありません。
「何よ」アリルは母親を突き飛ばして、前に立ちました。あたしのかわいブラウスのボタンを全部飛ばして、胸をはだけさせます。 「ほら、こうやって私の彼を誘惑したくせに」
こいつ、エッチなやつです。
「確かにしそうだ」若者のひとりが近寄って胸に触ります。 「誘惑されそうだ」ブラを首のあたりまで持ち上げると、生の感触も確かめています。生暖かい手が冷えた乳房の上をはいまわります。
「おれも誘惑されてぇ」群衆の中から声がかかります。
「いやん、リル怖い」自分の手を握って叫びます。「まだ誘惑してるわ。そんなものどっかへやってよぅ」
「まかせろ」一人の男が前に出てきます。嬉しそうにあたしの乳首をつまんで引っ張ると、植木ばさみでちょん切ろうとします。
「まって、そうじゃない。アリルはこの胸を隠せと言ってるんだって」でも、あたしの言葉なんて無視です。
「いやん」アリルが男を蹴って止めます。 「魔女の血が流れたら、ここら一帯がけがれてしまうわ。そんな気持ち悪いことしないで」
「もったいねえ」男はチョキチョキ宙を切りながら引き下がります。
「だから薪を用意してるの、全部焼いてしまうのよ。魔女は焼かないと死なないのよ。知らないの」
何人もの手で足元に薪が積まれます。
「火はある? 油はある?」アリルが振り返って手を上げます。
周りから「おう」返答があります。
「リルリルはかわいい?」今度は数人の声だけです。
「あんたのせいよ」ふくれてにらみつけてきます。


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