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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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And I Love Her-4


 俺のおなかのあたりに顔を埋めて、しがみつくように俺の背中に両手を回したしのちゃんの声。くぐもってはいるけど、泣いてはいない。
 俺はしのちゃんを抱きしめたままゆっくりと腰を下ろし、玄関の床に膝をついた。しのちゃんの顔が俺の目の前に来る。泣いてはいないけれど、うるうると潤んだ瞳。家から走ってきたのか、おでこと小鼻に汗のしずくが光る。俺と目が合って、いつもの、にへっ、とした笑顔を見せてくれるしのちゃん。しのちゃんのちっちゃな身体の温もり。細くて幼い身体の感触。柔軟剤の香りの向こうからかすかに漂うしのちゃんの8歳の体臭。しのちゃんの髪の匂い。しのちゃんのちょっと火照った吐息の息臭。しのちゃんの、俺の大事な「こいびと」のしのちゃんの匂い。

「しのちゃん、ごめんね。ずっと寂しい思いさせちゃったね。ほんとに悪かった」

 しのちゃんの頬を撫ぜながら俺は謝った。

「だいじょうぶ、だよ。でももう、お兄ちゃんに会えなくなったりするのは、ぜったいにいや」

 俺の手のひらに頬を埋めるように小首をかしげてしのちゃんが微笑んだ。そして、潤んだ瞳を閉じて、ほんの少し顎を上げる。軽く開いている唇に俺の唇を合わせる。ほんとうに久しぶりの、しのちゃんとのキス。しのちゃんが俺の唇を吸う。ちょ、しのちゃん加減というものを知らない、そんなに強く吸ったらむしろ痛いんだけど。応戦してこっちも吸い返す。しのちゃんの赤唇部の裏側にある小唾液腺から溢れる甘い唾液。小学2年生のしのちゃんの水っぽい唾液。仕事のあとの缶ビールよりも、さおりさんが淹れてくれたコーヒーよりも芳醇な、「こいびと」とキスしないと味わえない甘露。
 んー、と、むずかりながら、しのちゃんが唇を離した。そのまますぅぅ、はああ、と大きく深呼吸する。俺の鼻腔をハリケーンのように襲うしのちゃんの吐息。キスした直後の8歳の幼女の息臭。二週間嗅ぐことができなかった、俺の大好きな匂い。

「くるしー」

 唾液に光る前歯がかわいい。もう一度しのちゃんを抱きしめる。俺の肩に体重のすべてを預けてもたれかかるしのちゃんが愛おしい。

「お兄ちゃん、だいすき」

「俺も。しのちゃんが大好きだよ」

 ふへへ、と笑うしのちゃんのスニーカーを脱がせて上がらせる。床に落ちたトートバッグの口から、教科書やノートが頭半分はみ出している。もしかして。

「あ、それ、夏休みのしゅくだい。いっぱいあるんだ、お兄ちゃんがんばってー」

 洗面所で手を洗ってきたしのちゃんが、トートバッグを拾い上げた俺に無邪気に言う。うへえ、まさか俺が代わりに宿題やれってか。


 漢字と計算のドリルは、なんだかんだしのちゃんが自力で解いてまあまあ順調に片付いた。問題は生活だ。この街の特徴をまとめて、その中からいちばん興味を持ったものについて作文を書け、という内容なのだけど、遠くから転校してきてまだ半年も経っていないしのちゃんはもちろん、23歳からこの街に住んでいる俺ですら「街の特徴」なんてよく知らない。庁舎のある中心と空港の間の新興住宅地、という印象があるだけだ。特産品なんてなんかあったっけ。
 しょうがないのでネットで調べよう、ということになり、パソコンをスリープから解除する。瞬間、モニターにしのちゃんの笑顔が大写しになる。やべ、ゆうべ見たまんま開きっぱなしだった。さっきあれほどいろいろチェックしたのに。
 モニターに突然現れた自分の顔にしのちゃんが一瞬きょとん、とした顔をする。そして、しのちゃんにゲーミングチェアを貸した代わりにカラーボックスに座っている俺の顔を見て、ふーん、と言いたげな顔をする。いや、実際にふーん、と言った。

「ふーん。お兄ちゃん、パソコンであたしの写真見てるんだ、えっちぃ」

「な、なんでエッチなんだよ、そういうんじゃないよ、その、しのちゃんに会えなくて寂しいから、こうしていっつも」

「だって、あたしの写真見て、おちんちん気持ちよくしてるんでしょ?」

 しのちゃんがツン、と唇を尖らせる。

「ち、違うよゆうべはしてな……あ、いや、そんなこと普段からしてないよ」

 ゆうべはしていない、と言うのは本当だ。帰りの電車の中で、明日お休みですよね、午後になったらしのが遊びに行ってもいいですか、とさおりさんからメッセージが入り、多幸感に高揚してしのちゃんのこの画像を見ながら缶ビールを四本も空けてそのまま心地よく寝落ちしたから。というか、公園でさおりさんと会ったあの日から一度も抜いていない。抜く気になんか、とてもなれなかった。

「えー、ほんとかなぁ。お兄ちゃん、エッチだもん」

 俺の胸元に首を伸ばして、そこから俺の顔をじぃぃっ、と見上げる。ワンピースの胸元がちょっと開いて、しのちゃんの鎖骨あたりの日焼けした肌が目に飛び込んでくる。

「う、うん、そうだよ俺、エッチだもん」

 俺はワンピースの胸元から左手を入れた。指先がしのちゃんの肌を擦り、鎖骨を越えてぺったんこの胸の乳首に到達しかける。


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