第三十三章 清め-2
「あんっはんっ・・あんっあんっ・・・。
い、いやっいやっ・・・いいっ・・ああっ・・。
もっと飲んで、ご主人様ぁ」
ディオンはそうして生気を得るのだった。
何度でも抱けた。
ルナへの想いは益々強くなっていく。
ルナ以外、愛せないであろう。
ルナもそうだった。
大勢の国民達に抱かれながらも、愛する男はディオン一人であった。
アズートの呪いは既に消えていた。
もう祭りの日が近づいても、狂おしい程の身体の疼きはルナにはない。
亡きジューム人達の聖霊の力は強かったのだ。
そして、ルナとディオンの心も。
父や母の魂も守ってくれているのだろう。
それでも二人は儀式を続ける。
国民のために。
二人の愛のために。
ルナとディオンは愛を込めて叫ぶ。
「愛してるっ、ルナッ、ルナァ」
「私も・・愛しています、アナタァ・・・。
あああ・・ディオン、ご主人様ぁ」