第二十七章 解き放たれた精気-2
「ああ・・何ぃ・・・?
ああ、あああああ・・・」
マチルダの目が光る。
ディオンの精気が身体を駆け登ってくる。
「あああ、うそぉ・・いやああー」
ディオンの指がマチルダの大きなヒップに食い込んでいる。
痙攣したように腰を突上げていく。
「おおお・・わ、ワシもいくぞぉ・・・。
ルナァ・・・おおおおおー」
アズートの顔が変わっていく。
微かに灰色のウロコが浮かび上がってくる。
「ああっ、ハイッ・・来て、来てぇ・・・。
いくっ、いくっ、いくっ・・あああっー。
ルナも・・ルナもいくぅ・・ああー」
皺がれていた腕が逞しく盛り上がっていく。
「おおおおお・・おおおおおおー・・・」
アズートのペニスから邪悪な精気が今、ルナの体内に吐き出された。
「・・・ぁ・・・」
言葉にならない叫びがルナから漏れる。
何もわからなかった。
心が灰色に染まっていく。
邪悪な魂が身体を駆け登ってくる。
「ひい・・ひいいいー・・・」
火傷するかと思う程の熱い塊が、ルナの身体を蹂躙する。
心をひき千切っていく。
「これで・・おおおお、これで・・・。
お前は悪魔になる、ルナァ・・・。
お前はワシのものじゃあー」
「ああ、ひいいいー・・・あああー・・・
うわあ、くっ・・ううわあああー」