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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第十八章  目覚め-2

幾多の苦難を乗り越えた二人の愛は今、結び付こうとしていた。

「ルナ・・愛している、ルナ・・・」
若者の言葉がルナのうなじを這う。

「ディオン・・おおお、ディオン・・・」
少女の指が広い背中をさ迷う。

森の獣達は二人の愛に遠慮して席を外している。
ウサギだけが、その大きな牙を隠すように盗み見てはいたが。

幼いと思っていたルナの意外に大きな胸の膨らみを目の前にして、ディオンは興奮していた。
果物よりも甘いその塊を愛おしそうに口に含むと、ルナは切ない声を上げた。

「ああっ・・ああああ・・・」
「ルナ・・おお、ルナ・・・」

二人の声が森の中で響いている。
強い愛情は遺跡を守る聖霊達に見守られ、増幅していく。
やがてそれは一つに繋がり溶け合っていた。

「ああっ、あああっ・・・痛・・い・・・」
ルナが幼い顔を歪ませ、痛みに耐えている。

「大丈夫かい・・ルナ・・・?」
若者は心配そうに動きを止める。

「い、いいの・・嬉しいの、ディオン。
 わ、私を抱いて・・もっと強く・・・」

少女の言葉に励まされ、ディオンは深く腰を突き入れた。

「ああっ・・あうぅー・・・」
ルナの爪がディオンの背中をかきむしる。

「あんっ、あんっ・・あああ、ああっー」
痛みの中にもルナは喜びを見つけていた。

紛れも無い愛の官能であった。
アズートの魔力でもない、ハッキリとした男への気持ちが湧き上がっている。

「ああ、あんっ・・愛している、ディオン。
 愛してるわぁ・・ああああー」


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