投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最初へ 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 51 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 53 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最後へ

第十七章  ジューム国-3

「だって、みんなこの国の大切な人達なのに、
 殺し合うなんて耐えられないの・・・。
 
 私達王家がアズート司教を信じたばかりに、
 大勢の人達を不幸にしているのよ・・・。

 その償いを込めて、
 私はアズート司教と刺し違えるつもりです。

 例え、この身体や心を犠牲にしても」

ルナの決意は、ディオンの心に深く入り込んできた。
ディオンはルナの身体を強く抱きしめると、ハッキリとした口調で言った。

「ルナッ・・愛している・・・。
 僕も一緒に行くよ。
 力の限り君を守ってみせる。
 たとえこの身が裂けようとも・・・」

「ディオン・・・」

二人の唇が合わさろうとした瞬間、強い風が森の中を吹き抜けた。
そして今まで遺跡を照らしていた月が隠れ、二人の視界を奪った。

それもつかの間、激しい音と共に一陣の雷が遺跡の真中を直撃した。
眩しい閃光があたりに広がったかと思うと、再び静寂が森を支配していった。

二人が寄り添いながら雷の落ちた場所へ近づいてみると、大きな穴が開いていた。
突然、二人の頭に何かの声が聞こえきた。

(汝ら選ばれし者達よ、入りなさい)
すると暗闇であった穴から、金色の光が二人を導くように生まれた。

(ルナ・・・)
(ディオン・・・)

二人は心の中で互いを呼び合い頷くと、手をシッカリと繋いで入っていった。

迷路のように入り組んだ石の廊下を辿っていくと、広い部屋に突き当たった。
中央に棺が置いてあり、そこから光が漏れていた。

「キャッ・・・」
ルナが小さく声を出した。

棺の廻りには大勢の白骨の死体があった。
声が再び頭の中で響いてくる。



王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最初へ 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 51 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語 53 王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前