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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第十六章  戦士-3

「数々の無礼をお許し下さい、王女様」

「ええっ・・・?」
驚く二人の背中を押しながら更に言った。

「最初、お会いした時から気付いておりました。
 だが、他の村人に知れぬよう黙っていたのです

 私はさっきも言ったように、
 革命軍に加わるために街に行きます。
 あのアズート司教がこの国に来てから、
 我々国民は苦しめられてきました。

 もう我慢出来ないのです。
 王女様がお逃げになった事は、国中で評判です。

 司教の魔の手から逃れるためだったのでしょう。
 我々の手で司教を倒した日にはキットお呼びいたします。
 それまでご無事で・・・」

二人の影が森に消えていくまで、キエフは見送ってくれていた。
ディオンとルナは胸に込上げる熱い思いを感じながら村を後にした。

果してジューム国はあるのだろうか。
キエフ達は無事にいられるのだろうか。

父や母はどうなるのだろうか。
そんな不安を拭うように、ディオンが元気な声を出して言った。

「とにかく僕達に出来る事は、
 ジューム国を見つけてアズートの弱点を
 知る事なんだ。大丈夫だよ、ルナ・・・。
 僕がついてるよ」

「ええ・・ディオン・・・」

ディオンの言葉に、金色の瞳を輝かせて頷くルナであった。
ジューム国へ導く星が、ルナの瞳に反応するように強く瞬いていた。


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