第十五章 キエフの村-3 何時の間にか、ルナは眠っていた。 その寝顔は天使のようでディオンの心に愛おしさが込上げてきた。 キット守ってみせる。 そう心に誓うディオンであった。 そして、ルナの隣に横たわってみた。 藁のベッドとはいえ、ずっと野宿してきた二人にとって何と心地良い事だろうか。 食事をする事も忘れて、ディオンは眠りに落ちていくのであった。