第四章 白い記憶-3
「あああ・・も、もっと・・・」
「もっと・・どうして欲しい・・・?」
ルナの耳元で一匹の蛇が囁く。
心なしか、他の蛇よりも大きく見える。
ルナは催眠術に操られるように、恍惚とした表情で答えた。
「な・・めて・・・あああ・・・。
舐めて・・欲しい・・・ああー・・・」
その言葉を口にした途端更に、快感が身体中を駆け上ってきた。
「気持ち・・いいか・・・?」
蛇は長い舌でルナの耳を舐めながら囁く。
残忍な笑いを浮かべている。
ルナの答えを促すかのように、全身を這う蛇達の舌が踊る。
「あああ、あうっ・・ふうー・・・んんん」
堪らずルナは背中を弓反らせる。
「答えろっ、いいんだろう・・・?」
蛇の声が頭に直接、響いてくる。
「ああああっ・・ハ、ハ・・・イ・・・。
い・・・い・・で・・・す」
ルナは操られ、従順に答えている。
「良い子だ・・ルナ・・・」
「あああ・・う、嬉しい・・・」
何故かそう思った。
囁きが、ルナの心を痺れさせる。
もっと、言って欲しい。
もっと、イタブッテと願う。
「お前は・・・淫乱な女だ」
そんなルナの気持ちを見透かすように、蛇は言葉を投げてくる。
「ああっ・・い、いやぁ・・・」