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女講師の隠れた願望
【複数プレイ 官能小説】

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承認と上書き-1

「藤澤、シャワー浴びておいで。田中、藤澤を浴室に案内してあげて」
塾長の城田が言うと、田中は由紀を浴室へ案内した。
由紀がシャワーを浴びている間に、城田は田中と加藤に話をしていた。

「いい時間だったな。もちろん他人には絶対言うなよ。あと、こうなったからと言って、気軽にこの時の話を藤澤としようとするなよ。こんなことをして良かったのかと悩んだりするだろうから。藤澤から喋った時に一緒に思い出話をするくらいがいいぞ。」
「そうなんですね、ついつい言ってしまいそうですけど」
「元々真面目な子だから、変に罪悪感にさいなまれたりするんだよ。だからそこのケアをしてあげないとな。男からすると、また機会があったらしたいと思うけど、それは藤澤の心が落ち着いたらだな。」
「へー、そんなもんなんですね。一回したんだから良いじゃんって思っちゃいますけど。」
「もちろん、そういうノリの女の子もいるだろうな。でも藤澤みたいな子は色々な葛藤を抱えやすいんだよ。」
「塾長って色々わかってますねー。だからモテてるんでしょうけど。俺も女だったら塾長の安定感とか安心感に惚れてると思いますよ。」
「まあ、本当に分かってるかどうかは分からないんだよ。でも分かろうとする気持ちは大切だろうなと思うよ。」
「なるほどねー、深いです。色々な経験してるからこその意見ですね。」
田中は城田と話をしながら、城田への尊敬がより深まっていた。
加藤はただただ聞き入るだけだった。

「そろそろ帰ろうか。藤澤、一緒に駅まで行こう。」
シャワーを浴び終えた由紀に城田が言った。
由紀は城田と一緒に田中のマンションを出た。
加藤はそのまま田中のマンションに泊まることになった。

城田と由紀は歩いて駅へ向かっていた。
「俺は良い時間だったと思うよ。藤澤は色々考え込んでないか?」
「あ、あの、私、あんな風に自分がなってしまうなんて。何て言うか、どうしていいか」
「田中と加藤には他言はするなと言っておいたよ。あとこれからは藤澤の気持ちも汲んで接するように説明しておいたよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「藤澤、別に恥ずかしいことではないんだよ。今までの真面目なお前はこれからも真面目なんだ。でも人は息抜きしたかったり、何か満たしてもらいたいって思う時は普通にあるんだ。それがあっても、藤澤は変わらず今までの真面目な藤澤だよ。」
「あ、ありがとうございます。」
「俺は今日の時間があって良かったと思えてるよ。藤澤はとても素敵だった。」
「あ、ありがとうございます。」

藤澤は城田に寄り掛かりたかった。包んで欲しかった。
しかし、自分から体を寄せることはできなかった。

駅まで来ると、由紀は城田との別れが惜しくなった。
「塾長、来週末は何かご予定ありますか。あの、色々話をしたくて。実は思うところがたくさんあって、でも塾長にしか話せないことも多くて。」
「うん、来週土曜日は都内で会議があるんだけど、夕方には終わるから一緒に美味しいものでも食べようか。」
「あ、ありがとうございます!すみません、お疲れのところ私のために時間を作っていただいて。」
「いや、俺は嬉しいよ。一緒に寿司でも食べようか。」
「本当にありがとうございます。楽しみにしてます。」

田中のマンションを出た頃は、複雑な心境だった由紀だったが、城田と話ができたことで前向きな気持ちになっていた。


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