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【学園物 恋愛小説】

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link 〜02-2

「ふぅ。助かったー。」
「助かったじゃないでしょう?…さ、行きますよ。」
座り込んでいる私を屈みこむようにみつめる。
髪が日の光に透けて…
心臓が、痛い…
間近に覗きこまれても、思わず見とれてしまっていた。
「……水沢さん?」
はっと我に還る。
「えっと。……後から行きます…」
先生の様子を伺う。整った顔を少ししかめながら
「……次は見逃しませんよ?」
と立ち上がった。立ち姿もきれいだなぁって思っていたら先生が教室を出ようとしていた。慌てる。
「っ先生!!…ありがとう。」
「先日のお礼……です。」


式も終わり、ユッキーの追及をのらりくらりかわしながら残りの時間をすごした。驚いたことに彼はうちの副担任、であった。
「南野 秀一です。担当は理科でこのクラスも受け持つことになりましたので1年間、宜しくお願いします。」
そう礼儀正しく挨拶をすると、当然のように女子生徒が騒ぎ出す。
…姦しいなぁ。
ふぃっと外を眺める。
いつもそうだ。
私は人の波に乗れない。
同じ気持ちになれない………冷めてしまう…
その時視線を感じ、視線を前に戻す。
……?
…………………!!!!
こんなに屈辱的なことがあるだろうか。
彼はまた笑ったのだ。
私に対して。


むっかつくぅぅぅ!!
その場はなんとかやり過ごし、今に至る。
…至るんだけど、
なんで、
また、
同じ掃除場所なのぉ!!?
おかしいでしょう!!??
そう思い、掃除をさぼっちゃえって帰り支度をして昇降口に向かっていたら
ぐっ
「さっきは見逃したでしょう?…さ、当番ですよ。」
首根っこを捕まれ、無理やり連行される。
にっこり
その笑顔が、
むっかつくのよぉぉ!!


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