パート1-2
「あなた、ただのボーイじゃないわね。そんな物騒な物を持っているんだもの…」
不二子は拳銃を突きつけられているが、冷静であった。
「あなたは、峰不二子さんですか?」
「ええ…そうよ。私が峰不二子だと知っていて、襲ったんじゃないのかしら…」
「確信はありませんでしたよ。まさか、こんなホテルにバカンスに来ているなんて、思ってもみませんでしたから…」
ボーイ姿の男は、不二子が少しでも変な動きがしないか警戒しながら、会話をしていた。
「それで…あなたは、そのバスローブ越しに押し当てている拳銃で私を殺すのかしら?」
「あなたが、組織から奪った物を返してくださるなら、殺しません」
「いやと言ったら?」
「残念ですが、あなたにはここで死んでいただき、あなたの死体から荷物まで、全てを抹消します」
「本当に?こんないい女を殺してしまうなんて、勿体無くないかしら?」
不二子は馬乗りをしている男の頬に手を触れながら、話していた。
「それは…」
「うう…んん…あ〜ん…」
不二子はボーイ姿の男の手を触れながら、自分の身体の首から胸の辺りまで、触れさせながら、声を漏らしていた。
「ちょ…ちょっと…何をしているんですか…」
「フフ…照れちゃって、女性の身体に触れるのは、初めてかしら…」
「だったら…どうしたって、いうんですか…あなたには関係ないことです」
「私だって、せっかくのバカンスを邪魔されて、あまりいい気分じゃないのよ。だから、あなたが私を満足させることができたら、あなたの組織から奪った物の在処を教えてあげるわ…」
「それを信用しろって言うんですか?あなたの噂は聞いています。あなたはすぐ裏切るので、信用できません」
「そう…そんなに自信がないのね。それに、せっかく私とタダでやれるというのに…」
「くっ…わかりましたよ。あなたを満足させて、組織から奪った物を返してもらいます」
ボーイ姿の男は、拳銃を不二子の身体から離して、テーブルの上に置いていた。
「ねえ…あなたの名前は?」
「僕の名前はアキラです。」
「そう…アキラというのね。フフ…さあ、あなたが私を満足させられるか楽しませてもらうわよ…チュッ…」
「ううっ!?」
不二子はボーイ姿の男を抱き寄せて、キスをしていた。