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HAPPY LIFE
【学園物 恋愛小説】

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HAPPY LIFE@-1

4月6日
橘 明日香、16歳。今日私は高校生になりました。紺のブレザーとミニスカートに大きな赤いリボン。中学校の時に先輩が着てるの見てずーっと憧れてたんだけど、こうして見ると自分でもよく似合ってるんじゃないかって思うんだよね。
中学校とは比べ物にならないくらい広い体育館での入学式が終わって、教室に向かう。式の時に隣りに座った高橋 夕里っていう子と意気投合して、さっそく友達になっちゃった。出席番号順に座ってたから、教室の席も前後なんだよね。夕里は小柄で顔も小さいんだけど、身長147cmの私とはいいコンビかも。

教室に入ってしばらくすると、担任の先生が来てHRが始まった。
ん?あの先生髪型おかしくない?なんっか不自然…もしかしてカツラ!?想像しながら一人で笑いを堪える。あれ、絶対カツラだよぉ(笑)
どうしよう…明日からあの先生の授業受けるの?そんなの耐えられないよ。



「明日香!」
夕里に呼ばれてハッとする。HRはいつの間にか終わっていて、今日はこれで解散らしい。
「ごめん、ちょっと考え事してた」
たいしたことないのに、ちょっと大袈裟に言っちゃった。
「夕里は部活何にするか決まってるの?」
「音楽部か茶道部か…どっかのマネージャーもいいかなぁって。明日香は?」
大きな目をクリクリさせて私を見てくる。そんな顔で見つめられたら照れちゃうよ。女の私が見てもすごくカワイイと思う。男子はみんな夕里みたいな女の子がスキなんだろうな…。

「明日香?」
今度は不思議そうにこっちをみてくる。カワイイ子はどんな顔してもカワイイのね…。だんだん顔がニヤけてしまう。
「明日香…どっ、どうした?」
「あっ、ごめん!夕里があんまりカワイイから見とれてた。ねぇ、どうすればそんなかわいくなれるの?」
そう言われるなり夕里はケラケラと笑い出した。
「明日香ったらそんなこと考えてたの?部活の話してたのにー。」
「ごめんよー」

言い忘れてたんだけど、実は私すごい妄想癖があるの。いろんな事考えて、自分で勝手にこうだって決め付けたりするから話が変な方にいっちゃうんだよね。今みたいに。
そのおかげで面白がられて、いつの間にか友達たくさんっていうのはありがたい話なんだけど…。



帰り道、二人で並んで歩く。
「私はね、野球部のマネージャーやるって決めてるの。そうだ…夕里も一緒にどう?やりがいあるし、夕里と一緒なら絶対楽しいよ!」
一人ではしゃいでると夕里がまた笑い出した。
「また妄想癖がでた?確かに明日香と一緒なら楽しいかもね」

初日からこんなに仲良しの友達ができるなんて、高校生活ってスバラシイ!!明日から楽しみだな…。




次の日

今朝は学校から近くの駅で夕里と待ち合わせ。昨日一緒に行こうねって約束したんだ。あっ…来た来た。
「ゆりぃ〜おはよう!」
向こうから走って来る夕里に大きく手を振る。ついでにジャンプもしてたら、恥ずかしいからやめてって怒られちゃった。そんなこと言って夕里も楽しそうだけど?

「夕里はさぁ、彼氏とかいるの?」
昨日からずっと聞こうと思ってたんだよね。
「いるよ?2こ上の彼氏。同じ学校だよ」
ちょっぴり顔を赤くしながら言うところがまたカワイイ。
「そっか。登下校とか一緒にしないの?」
一緒に行こうねなんて約束したりしてオジャマだったかな…。


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