ストリップ劇場のSMショー-4
ひととおりの勇夫の調教が終わると、いよいよそれが始まる。
それは客による奉仕サービスだった。
おおよその客達は、これを目当てにしていると言っても間違いではない。
丸い舞台はせり上がっていて、どこからも良く見える。
全体的に薄暗い中で、その場所だけに上からスポットライトが当たっていた。
全裸の暁代は舞台の上に悩ましい姿で横たわっている。
その顔は朦朧としているが、それが客達には色っぽく見えた。
薄いピンク色の照明に照らされた豊満な肉体。
黒髪は濡れて光っていたが、それがどこか艶かしい。
大きな乳房は少し汗で濡れていて、それが男達の欲望を掻き立てていた。
暁代はセックスが目的だとしても、自分を求めてくれる客の心を裏切ってはいけない、
気怠いなかでも、そう思うと客に尽くそうと思った。
劇場主の声がマイクを通して盛り上げる。
「さあさあ、皆さまお待ちかねのコーナーですよ、
これから、かおる嬢が皆様のお相手をしてくれます、勇気のある方はどうぞ!」
「はい!」
「俺も!」
二人の客の手が上がった。
彼等を見つめながら、暁代が言った。
「ではその人、どうぞ」
指名された男は、客達に拍手をされながら舞台の上に上がった。
パンツを膝まで下げた客は床に寝て、
暁代は、男のペニスに挿入しようとと、ゆっくりと腰を下ろした。
そのとき暁代自身も興奮し、少しこの行為に慣れてきたせいもある。
(どうせ自分は客達に犯されるのなら、自分も楽しめばいいわ)
そう思っていると、客の固くなったペニスを直ぐに膣には入れなかった。
左手で握ったペニスの亀頭を、ゆっくりとクリトリスに擦り始めた。
いつも自慰では、自分の指で擦っていたが、男のペニスはそれとは興奮度が違う。
それは、自分の指とは違い、結合したいと願う男の固いペニスだった。
これほどの快楽があるだろうか、思わずペニスを擦り付けていた。
暁代は目を瞑り、クリトリスに亀頭を擦り付けながら、
ゆっくりと腰を回していた。
次第に、小さな豆のようなクリトリスは少し膨らんできた。
クリトリスには男の出した我慢汁が潤滑油のように暁代を刺激した。
(あぁっ!)
その気持ちよさに、暁代は思わず声を忍ばせていた。
ゾクゾクとする快感、それは挿入したときとは違っていた。
その行為に男は驚いていた、直ぐに入れてくれると思った誤算。
それは嬉しい誤算だった。
(はぁはぁ……)という興奮している女に亀頭を擦られて感じない男はいない。
彼のペニスは痺れていて、その快楽に耐えられなくなっていた。
彼は思わず叫んだ。
「お願いだ! 我慢ができない、入れてくれ!」
「あぁ、はい!」
暁代自身も早く快楽の階段を昇り詰めたかった。
腰を落とし、彼と結合しながらグラインドをした。
彼と結合しながら腰を動かすたびに、大きな乳房が激しく揺れる。
「逝く!」と言って暁代の男は昇天した。
激しい暁代の性行為に客達は興奮して二人を見つめていた。
客が膣に射精すると、暁代はゆっくりとティッシュで膣を拭いていた。
舞台を取り囲んだ客達からは、大きな拍手が起こっていた。
二人の男が終わった時、
それを待っていたように、我もと手を挙げる男は少なくない。
「それでは、これで最後の方になりますよ」
「はいっ!」
勢いよく手を上げたのは女子高の教師の男だった。
暁代は真面目そうなその男が気になり、指名した。
「そのネクタイをした男の人、どうぞ」
暁代が柔かに言った。
「うわっ、私だ!」と言うと皆がどっと笑う。
彼には美しい妻も娘もいる。
彼は遠方から出張できており、人目を気にする必要はない。
家でも、職場でも彼が心から寛げる場所はなかった。
そんな鬱積した気持ちを彼は外で発散していた。
彼が遠くに出かけるときは、よくその手の女を利用していた。
ワイシャツ姿の彼は靴を脱いで舞台の上に上がり、ネクタイを緩めた。
こう言う場所でスーツを着てくる客は珍しい。
暁代は何故かこの男に好感を持っていた。
ハンサムだし、いつも舞台で相手にしている男達とは違っていた。
「お客さま、手を出してくださいね」
「ありがとう」
男が出した手を、暁代は濡れたティッシュで綺麗に拭き取った。
ストリップ劇場で客を相手にするときには、これは常識だった。
暁代は、舞台の上で横になった男のズボンを下げ、剥き出しになったペニスを見た。
ペニスは興奮しているが完全には勃起はしていない、少し緊張しているからだろう。
最近、仕事を始めた妻は、疲れたと言ってセックスの相手をしてくれない。
それに比べて、暁代は優しい顔をしている。
身体も豊満であり、こんなラッキーはことはないと彼は思った。
普通には、フェラチオをするとき、コンドームを被せるのだが暁代はそれをしなかった。
ティッシュで亀頭の先まで丁寧に吹いた。
「失礼します、お客さま」
そういうと暁代は床に膝を付けて、ペニスをしゃぶり始めた。
温かい暁代の口の中で、彼のペニスはムクムクと膨らんでいった。
舌の先で亀頭を舐め、陰茎を丁寧にしゃぶりはじめていた。
客達もそれに気がついていた。
「おい、かおるのしゃぶり、すこしいつもと違うね」
「うん、たしかに」
暁代は、なぜかこの男を好きになっていた。
ハンサムで清潔で、紳士的で優しそうな人。
それは愛人の勇夫とは違っていた。
そのとき、暁代は舞台だと言うことを忘れていた、
彼女は心から感じ始め、膣はいつもより濡れていた。
「上に乗りますね、お客さま」
「ええ、よろしく」
暁代は太く固くなった男のペニスを握りながら、膣の中に入れた。
それは、いつもとは違う男のものだった。
騎乗位で腰を揺らしていると、身体中が痺れていた。
足の先までが痺れ、客が興奮して見ていることも忘れて腰を動かしていた。