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現夢
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現夢-1

そろそろはっきりしなければならないと思ってる
気付いてしまったから
でもあたしは昔から決断力のない人間で
誰かに相談しなければ決めることはできなかった
だから誰にも相談できないようなこの想いを
はっきりさせることはできないんじゃないかな




今日もあたしはあいつのとこに行く

あたしの名前は青山夏夢(あおやまなつめ)。
で、あいつってゆうのは尚(なお)のこと。
尚は家が近くて、仲良いんだ。

「よっ!」
「おー」

今日も当然のように部屋に入る。
尚の部屋に2人っきり。
他愛もない話ばかり話す。
あたしはそんな時間がとても好きなんだ。
尚は面白くて一緒にいて楽しい。



多分、自分でもわかってた。男を見る目がないよね。
だって好きになっちゃうからしょうがないじゃない。その時はすごいいい人だと思うんだもん。
振り返ってみると、どうなの?自分って思うね。だから、男見る目ないんだね。
だからこそ、この恋を離してはいけないんだ。
だって、次は絶対こんな人だ!って決めてたんだもん。
だからこそ、だからこそ…



「ところで夏はさー、彼氏とはどうなの?」

「…え?」

「だから彼氏とはどうなの?上手くいってる?」

「あー、うん、まぁね」

「ふ〜ん。よかったじゃん」


びっくりした。
尚からそんな話がでるとは思わなかった。最近はそんな話題が出なかった、と言うより避けてたのかもしれない。


あたしには将(まさ)ってゆう彼氏がいる。
あたしが今までつきあってきた人とは違う、ステキな人。
将は優しくて頭もよくて、あたしの理想どうりの人だった。


もともと尚とは恋の相談で仲良くなった。
どうしたらいいかなぁ?
あたしの相談に、真剣に答えてくれる尚があたしは大好きだった。
尚にならなんでも話せたんだ。
でも今回ばかりは相談できないね。
尚…あたしどうしたらいいのかな?


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