不本意-1
こんなコンテストになんて、出なければよかった。
もともと出たい気など全く無かったから、クラスメートたちから推された時にも固辞すべきだった。
文化祭のあれだけなら良かった。実はそれは予選で、上位得票者は限定公開で本選を開催する。それを知らされた時、なにか怪しさ、いかがわしさを感じた。その予感を信じて本選を辞退しておけば、こんなことにはならなかった。
深瀬美景は、下着だけの姿で16歳の肢体を恥じらいに震わせながら、後悔に苛まれていた。
しかも下手をすれば、下着姿では済まないことになるのだ。