その2-4
浮丸は、そんなあかねが愛おしくなってきた。
「おいで、あかねさん」
「あっ……はい」
浮丸がそっとあかねを抱きよせた。
先ほどあかねに掛けていた襦袢がほろりと床に落ちた。
浮丸が抱いたあかねの身体は熱かった。
今までの男達は、こういう時にはすぐに行為をしたがる男が多い。
すぐに陰茎をしゃぶらせたり、挿入したりする。
この手の女でも、感じて濡れなくては行為は成り立たない。
その為に女達が使う、滑り液という媚薬を使うことがある。
しかし、それはあかねには要らなかった。
浮丸はあかねを抱き寄せると、唇を重ねた。
甘いとろけるような味がする。
そのとき、あかねは女として感じていた。
優しい浮丸に心を奪われたのかもしれない。
浮丸があかねの秘部に手を差し込むと、
そこはしっとりと濡れていた。
「あぁ、お客様、気持ちが……」
「良いんだね」
「はい」
浮丸の手は女の柔らかい乳房を揉んでいた。
あかねは声を忍ばせて喘いでいた。
しばらく二人は抱き合っていた。
しかし、限られた時間は過ぎていく。
「あの、お客様、そろそろ……」
「そうだね、では、あかねさん、お願いしようかな」
「はい、ではお客様、そこに寝てくださいね」
そこには柔らかい布団が敷いてある。
先ほどから浮丸の陰茎は異様に固くなっていた。
浮丸が、そこに寝ると陰茎は帆のように張っている。
「では、失礼します」
そう言うと、あかねは浮丸の腰の近くに来て座った。
そして、屹立した陰茎を優しく手で包み撫で始めた。
玉袋を撫でられると、浮丸は思わず腰を浮かせた。
「あっ、気持ちが良いよ、あかねさん」
「ありがとうございます」
あかねは嬉しそうに微笑んだ、
そしてさらに太くなった陰茎を口に含んだ。
柔らかく温かい舌感触に陰茎はピクピクと動いている。
「あぁ、気持ちが良いよ、最高だよ」
浮丸の陰茎を舐め回しながら、あかねは頷いた。
その顔は眩しいほどに妖艶だった。
浮丸はこの時を楽しもうと
射精しそうになりながらも耐えていた。